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✅ こんな人におすすめ
- 新NISAとiDeCo、どちらから始めればいいか迷っている会社員の方
- 「iDeCoは節税できる」と聞いて気になっているが、踏み切れない方
- 両方やる余裕はないので、どちらか1つに絞りたい方
- 60歳まで引き出せないiDeCoの制約が不安な方
- 制度比較より「実際にどちらを選んだか」を知りたい方
新NISAとiDeCo。どちらも会社員の資産形成でよく名前が挙がる制度ですが、「どっちを先にやるべきか」で手が止まる人は多いと思います。私もそうでした。
iDeCoは「掛金が全額所得控除になる=節税できる」のが最大の魅力。一方の新NISAは「いつでも引き出せる」自由度が魅力です。節税という言葉に惹かれてiDeCoから始めようか、ずいぶん迷いました。
結論からいうと、私はまず新NISAを優先し、iDeCoは後回しにしました。理由はシンプルで、「60歳まで引き出せない」という制約が、当時の自分には重すぎたからです。
この記事では、両制度の違いを整理したうえで、「多くの会社員は新NISAを優先でいい」と考える理由と、それでもiDeCoが効く人の条件を、年収別の節税シミュレーションと2026年の制度改正をふまえて書きます。
※この記事は投資の勧誘・助言を目的としたものではありません。投資は自己判断・自己責任でお願いします。
📋 この記事でわかること
- 新NISAとiDeCoの違い(表で3分で把握)
- 多くの会社員が新NISAを優先すべき3つの理由
- それでもiDeCoが効く人の条件(年収別の節税シミュレーション)
- iDeCoの2大デメリットと2026年の制度改正(10年ルール)
- 私が新NISAを優先してiDeCoを後回しにした正直な理由
新NISAとiDeCoの違い【最初に表で押さえる】

まずは両制度の違いを整理します。細かいルールは多いですが、判断に必要なポイントだけに絞りました。
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| 項目 | 新NISA | iDeCo(個人型確定拠出年金) |
|---|---|---|
| 税制メリット | 運用益が非課税 | 運用益が非課税+掛金が全額所得控除 |
| 引き出し | いつでも自由 | 原則60歳まで不可 |
| 年間の上限 | 最大360万円 | 会社員は年27.6万円(企業年金なし・2026年5月時点) |
| 手数料 | 口座管理料は基本無料 | 加入時2,829円+毎月171円(最低) |
| 受取時の課税 | 非課税 | 受取時に課税(退職所得控除等あり) |
| 向いている目的 | いつ使うか決めていない資産形成全般 | 老後資金専用 |
一番の違いは「引き出せるかどうか」と「掛金が所得控除になるかどうか」の2点です。
iDeCoは掛金がまるごと所得控除になるので、毎年の所得税・住民税が安くなります。これは新NISAにはない強力なメリット。その代わり、原則60歳まで1円も引き出せません。新NISAはその逆で、節税は運用益だけですが、いつでも自由に引き出せます。
最初は「所得控除で節税できるならiDeCoの方がお得では?」と単純に考えていました。でも「60歳まで引き出せない」の一文を見て、急に慎重になったのを覚えています。
結論:多くの会社員は新NISAを優先でいい【3つの理由】

制度を調べた末にたどり着いた私の結論は、「迷ったら、まず新NISAを優先」でした。理由は3つあります。
- いつでも引き出せる安心感が大きい:結婚・住宅・子どもの教育費など、30代はお金が必要になるイベントが読めません。60歳まで動かせないお金を増やす前に、まず「いざというとき使えるお金」を投資で育てておきたかった
- 非課税枠が圧倒的に大きい:新NISAは年最大360万円・生涯1,800万円。会社員のiDeCo(年27.6万円)とは桁が違います。普通の会社員なら、まず新NISAを埋めることを考えれば十分
- 手数料がかからない:iDeCoは加入時2,829円・毎月171円の手数料がずっとかかります。少額だと手数料負けしやすい。新NISAは口座管理料が基本無料です
もちろんiDeCoの所得控除は魅力的です。ただ「節税できるから」という理由だけで、60歳まで引き出せないお金を増やすのは、家計の流動性を考えると順番が逆だと感じました。
新NISAの具体的な始め方は、楽天証券×オルカンで月3万円積み立てた実例を別記事にまとめています。
▶ 新NISAの始め方【楽天証券×オルカン月3万円】2年続けて110万円になった全手順
「節税」は確かに魅力的なんですが、30代は何にお金が必要になるか読めません。まずは引き出せる新NISAで土台を作る、と決めたら気持ちが楽になりました。
それでもiDeCoが効く人【年収別の節税シミュレーション】

とはいえ、iDeCoが向いている人もはっきりいます。所得税・住民税をそれなりに払っていて、老後資金を確実に積み立てたい人です。
iDeCoの所得控除は「掛金 × 税率」で節税額が決まります。年収が高く税率が高い人ほど、節税メリットが大きくなる仕組みです。会社員(企業年金なし・年27.6万円拠出)の場合のざっくりした目安は次の通りです。
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| 年収の目安 | 所得税+住民税の税率 | 年27.6万円拠出時の年間節税額(目安) |
|---|---|---|
| 約400万円 | 約15%(所得税5%+住民税10%) | 約4.1万円 |
| 約500〜600万円 | 約20%(所得税10%+住民税10%) | 約5.5万円 |
| 約700万円以上 | 約30%(所得税20%+住民税10%) | 約8.3万円 |
※節税額は概算です。実際の税率は所得控除の状況で変わるため、目安として捉えてください。
年収700万円以上で税率30%帯なら、年8万円超の節税。これが何十年も積み重なると、確かに無視できない差になります。「老後資金として60歳まで使わない前提のお金」がある人にとっては、iDeCoの所得控除は強力です。
つまり判断軸はこうです。
- 新NISA向き:いつ使うか決めていない・流動性を確保したい・まず投資に慣れたい人
- iDeCo追加検討:新NISAをある程度埋められる余裕があり、税率が高め(年収500万円以上が目安)で、老後資金を別枠で固めたい人
余裕があれば両方使うのが理想ですが、まず1つなら新NISA。その次の一手としてiDeCo、という順番が私のおすすめです。
年収が上がって税率帯が変わってきたら、iDeCoの節税メリットも大きくなります。「今は新NISA優先、収入が増えたらiDeCoも」という二段構えで考えるのが現実的だと思いました。
iDeCoの2大デメリット【60歳まで引き出せない・2026年の制度改正】

iDeCoを検討するなら、メリットだけでなくデメリットも正直に知っておくべきです。私が特に重く見たのは次の2つでした。
① 原則60歳まで1円も引き出せない
これがiDeCo最大の制約です。掛金は老後資金専用となり、途中解約は実質できません。さらに、加入期間が10年に満たない場合は受給開始年齢が後ろ倒しになります。「節税できるから」と無理な金額を入れて、生活防衛資金まで拘束してしまうのは本末転倒です。iDeCoは「これは絶対に60歳まで使わない」と言い切れる金額に抑えるのが鉄則だと感じました。
② 2026年改正で受取時の「10年ルール」に注意
iDeCoは受取時に課税されますが、一時金で受け取る場合は「退職所得控除」が使えて税負担を抑えられます。ところが2026年(令和7年度税制改正)から、この退職所得控除の調整期間が「5年」から「10年」に延長されました。
かみ砕くと、iDeCoを先に一時金で受け取ったあと、会社の退職金を受け取るまでの間隔が10年未満だと、退職金側の控除が減って税負担が増える可能性がある、という改正です。従来は5年空ければよかったものが、10年空ける必要が出てきました。
「60歳でiDeCoを受け取り、65歳で退職金」というよくあるパターンが、改正後は控除の減額対象になり得ます。受取の出口戦略は、加入前にざっくり意識しておく価値があります(詳細は受取時点の税制と個別状況によるため、税理士等への確認が確実です)。
「節税できる制度」だと思っていたiDeCoが、出口(受取時)では課税されて、しかも2026年から控除ルールが厳しくなったと知って驚きました。入口だけでなく出口まで見ておかないと、と痛感しました。
会社員のiDeCo拠出限度額【2026年5月時点と2027年の引き上げ】
iDeCoを検討するなら、自分がいくらまで掛けられるかも押さえておきましょう。会社員の場合、勤務先の企業年金の有無で上限が変わります。
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| 区分 | 月額上限(2026年5月時点) | 年額 |
|---|---|---|
| 企業年金がない会社員 | 23,000円 | 27.6万円 |
| 企業年金がある会社員 | 20,000円 | 24万円 |
さらに2026年12月の制度改正により、2027年1月の拠出分から、会社員のiDeCo上限が月62,000円(企業年金等との合計)に大幅引き上げされる予定です。企業年金の有無による差も解消される方向で、iDeCoの使い勝手は今後さらに良くなります。
掛金は月5,000円から1,000円単位で設定でき、年1回変更できます。まずは少額から始めて、改正で枠が広がったタイミングで増やす、という考え方もできます。
私が新NISAを優先してiDeCoを後回しにした理由【体験談】
最後に、私自身の判断を正直に書きます。私は2024年1月に新NISA(楽天証券×オルカン月3万円)を始め、iDeCoはあえて後回しにしました。
理由は3つです。
- 30代で先のお金の予定が読めなかった:当時、住居や将来のライフイベントにどれだけお金が要るか見通せず、「60歳まで動かせないお金」を増やす決断ができなかった
- まず新NISAの枠を使うだけで精一杯だった:月3万円の積立でも家計には十分な負担。iDeCoまで同時に回す余裕は正直なかった
- 投資自体に慣れたかった:2025年春に評価額が20%以上下落したとき、それでも続けられるかを自分で確かめたかった。引き出せる新NISAで「値下がりに耐える経験」を積んでから、拘束力の強いiDeCoを考えたかった
実際、新NISAを2年続けてみて「自分は値下がりしても売らずに続けられる」と分かりました。今後、収入が上がって税率帯が変われば、節税メリットの大きいiDeCoも前向きに検討するつもりです。順番として、まず引き出せる新NISA、慣れと余裕ができてからiDeCo、という流れが自分には合っていました。
2年積み立てた実際の運用実績は、運用画面のスクショ付きで公開しています。
「節税できるiDeCoを後回しにして損していないか?」と何度も自問しました。でも、引き出せる安心感と投資に慣れる経験を先に取ったことに、今のところ後悔はありません。
よくある質問
Q. 新NISAとiDeCoは併用できますか?
はい、別々の制度なので併用できます。資金に余裕があれば両方使うのが最も効率的です。ただし両立が難しい場合は、引き出しの自由度が高い新NISAを優先し、余裕ができてからiDeCoを追加するのが無理のない順番です。
Q. iDeCoの「掛金が所得控除になる」とはどういう意味ですか?
iDeCoに払った掛金の全額が、その年の課税対象となる所得から差し引かれる仕組みです。たとえば年27.6万円を拠出し税率が合計20%なら、約5.5万円の所得税・住民税が安くなります。新NISAにはこの所得控除はなく、節税できるのは運用益部分のみです。
Q. 年収が低い場合でもiDeCoはお得ですか?
iDeCoの節税メリットは「掛金 × 税率」で決まるため、税率が低い(年収が低い)ほどメリットは小さくなります。さらに毎月171円以上の手数料が一律でかかるため、少額・低税率だと手数料負けすることもあります。年収が低めの段階では、まず手数料がかからず引き出しも自由な新NISAから始める方が無難です。
Q. iDeCoは途中でやめられますか?
掛金の拠出を停止する(運用指図者になる)ことはできますが、積み立てた資産を60歳前に引き出すことは原則できません。これがiDeCo最大の制約です。始める前に「60歳まで使わないお金」であることを必ず確認してください。
Q. 2026年の改正でiDeCoは改悪されたのですか?
受取時の退職所得控除の調整期間が5年から10年に延びた点は、人によっては税負担が増える方向の改正です。一方で、2026年12月の制度改正により2027年1月から拠出限度額が大幅に引き上げられる(会社員も月62,000円へ)など、拡充の側面もあります。一概に改悪とは言えず、出口の受取時期を意識すれば引き続き有効な制度です。
Q. iDeCoの節税(所得控除)はどうやって受けるのですか?
会社員の場合、掛金を個人の口座振替で払っているなら、毎年秋に届く「小規模企業共済等掛金払込証明書」を使って年末調整で手続きします。これだけで所得控除が反映され、払いすぎた税金が戻ります。給与天引きで払っている場合は会社側で処理されるため、原則手続きは不要です。年末調整に間に合わなかった年だけ、確定申告で対応すれば問題ありません。
Q. どちらも楽天証券で始められますか?
はい。楽天証券は新NISA・iDeCoの両方に対応しており、iDeCoの運営管理手数料も無料です。すでに楽天カード・楽天銀行を使っている方なら、新NISAのクレカ積立でポイントも貯まるため、口座をまとめると管理が楽になります。
まとめ
新NISAとiDeCoのどちらを優先すべきか、会社員目線で書いてきました。最後に要点を整理します。
- 違いの核心は2つ:iDeCoは「掛金が所得控除=節税」だが「60歳まで引き出せない」、新NISAは「いつでも引き出せる」が節税は運用益のみ
- 迷ったら新NISA優先:流動性・非課税枠の大きさ・手数料の3点で、多くの会社員には新NISAが先
- iDeCoが効くのは税率が高い人:年収500万円以上が目安。老後資金を別枠で固めたい人の二の矢として有効
- iDeCoは出口も要確認:2026年改正で受取時の「10年ルール」に注意。受取時期の戦略が大切
- 2027年に拠出枠が拡大:会社員も月62,000円へ。iDeCoの使い勝手は今後さらに向上
私自身は「まず引き出せる新NISA、慣れと余裕ができたらiDeCo」という順番にしました。どちらが正解ということではなく、自分の家計の流動性と税率しだいです。まずは少額の新NISAから一歩を踏み出して、続けながら次の一手を考えていくので十分だと思います。
※投資には元本割れのリスクがあります。本記事の内容は個人の体験・2026年5月時点の情報に基づくもので、将来の運用成果や税制を保証するものではありません。投資・税務の判断は自己責任でお願いします。
「どっちが得か」で完璧な正解を出そうとすると、いつまでも始められません。まず引き出せる新NISAで動き出して、走りながらiDeCoを検討する。その順番で私はうまくいきました。